Tel:0297-57-8611
午前 9:00~12:00
午後 3:00~ 5:30
休診日: 水曜・祝日
〒300-2358
茨城県つくばみらい市
陽光台1-18-4
Tel:0297-57-8611
お問い合わせは診療時間内にお願いいたします。
マダニ
 つくばみらい市では犬猫ともに、マダニの寄生が多くみられます。12月、1月、2月の真冬でもマダニに咬まれた犬、猫が来院されています。マダニは犬だけでなく、人への被害も問題となっています。 全身に小豆とゴマをふりかけたような大量のマダニに寄生されている犬もいます。効果のある医薬品のノミ・マダニ予防薬を正しく投薬し、動物と人の健康を守っていきましょう。写真1)幼ダニ 写真2)幼ダニ拡大 写真3)成ダニと大量の卵
ノミ
 症状は人と同様に強い痒みです。特に夜に痒みを増し、激しく掻くことで二次感染をおこし化膿します。痒みだけでなく、ノミは瓜実条虫やネコひっかき病の原因菌を持っていることがあり、人での被害に注意が必要です。ペットについたノミは、家庭環境(絨毯やベッドなど)から人へ感染することがあります。マダニ同様、定期的な予防が必要です。
フィラリア
 フィラリアは蚊に刺されることで感染(寄生)します。予防薬で防ぐことができますが、つくばみらい市ではまだまだフィラリア症の予防が徹底されておらず、当院には毎年フィラリア症の患者さんが来院されます。これまでは外にいる中型~大型犬の来院が多くみられましたが、近年は、チワワ、ポメラニアンやトイプードルといった小型犬でのフィラリア寄生がみられるようになりました。どこで蚊に刺されるかわかりません。特に都内から引っ越しされてきた患者さんは、マダニ同様驚かれることもあります。腹水や胸水を溜めて呼吸困難となり、非常に苦しんで死んでしまう病気です。症状が出る前に早期に治療を開始することで改善されますが、フィラリアによって壊されてしまった心臓の弁はもとには戻せず、心臓病の治療がずっと必要となる事もあります。大切なことは寄生させないことです。予防期間が重要です。  猫のフィラリア予防をされる方が増えてきました。猫の場合、犬と違い、症状は突然死、呼吸困難です。毎月1回、首の皮膚に垂らす薬で予防していきます。写真1、2)血液中のミクロフィラリア(フィラリアの幼虫)
混合ワクチン
 混合ワクチンはさまざまな種類がありますが、当院ではレプトスピラを含むワクチンを主に使用しています。犬のレプトスピラ症は食欲不振や消化器症状、黄疸、腎肝不全などの症状を起こします。県南地域で過去発症がありますので、注意が必要です。犬だけでなく、人や家畜へ感染する人獣共通感染症のため、毎年1回の混合ワクチンで予防しましょう。
狂犬病ワクチン
 狂犬病予防法で接種が義務付けられているワクチンです。現在の日本では狂犬病の発生はありません。しかし、近隣諸国では狂犬病が蔓延しており、いつ国内で確認されてもおかしくない状況です。

※2020年度(2020年3月2日)より、当院では狂犬病の二重登録を避けるため、市からの委託業務(済票、鑑札の院内配布)をやめ予防注射済証を発行します。

〇狂犬病猶予証明について

 病気によって接種できない場合、猶予証明書を発行できます。猶予証明は1年間有効です。1年前と現在では病状も変わっているため、毎年診察が必要です。当院で検査、治療を行っている患者さんは、状況がわかっているため、すぐに証明書を発行できます。ただし、フィラリア、ノミダニ予防や血液定期検査、病気の治療などを他院で行われていて、年1回注射のみ当院に来られている患者さんは、当院でのデータがないため、かかりつけ医で証明書を発行してもらってください。かかりつけ医がいない場合は、当院で病的なやせ方をしていないか、心雑音やアレルギー様の症状はないか等を診察し、異常が確認された場合、まずは病気の検査治療を優先させ、接種は猶予します。狂犬病ワクチンは元気になってから接種します。また、老犬だから注射しなくてよいと勘違いされてしまいがちですが、老犬だからではなく、老犬は様々な病気を抱えていることが多く、かかりつけ医で検査、治療をされている患者さんがほとんどですので、接種時に、猶予の選択もあるということを伝えております。狂犬病猶予証明書は、獣医師の責任をもって発行するため、患者さんの来院なく、診察、検査、治療なしでの不正発行は行っておりません。ご理解くださいますようお願い申し上げます。

回虫
 回虫は白いミミズのような寄生虫で、便の中に出てきます。砂や土に潜んで長期間生き続け感染の機会を狙っています。子犬、子猫の検便時に見られることが多いですが、大人の犬猫でもみられます。フィラリアの予防薬で駆除できますが、投薬していない冬の時期に寄生されているようです。人獣共通感染症ですので手洗いは良くするようにしましょう。下痢をしている場合は分かりやすいですが、大人の犬猫では症状がみられず通常の便をしている場合がほとんどです。定期的な駆虫を行い、自宅の庭や周辺の環境に回虫を居つかせないようにしましょう。写真1)回虫卵 写真2)回虫
薬浴について
皮膚疾患の治療は①くすり②食事③シャンプーの3つが重要です。
皮膚病の治療や予防の一つ、シャンプーとマイクロバブル洗浄についてです。当院の薬浴の流れです。最初に、皮膚の表面をテープにとり、特殊な染色をして顕微鏡で調べます。細菌、真菌(カビ)、細胞などの状況を確認し、使用するシャンプーを決めます。マイクロバブルの皮膚洗浄効果と、シャンプーのスキンケア効果で皮膚治療を補助していきます。写真はアレルギー性皮膚炎の痒みに悩むジャックラッセルテリアのカリンちゃんです。
シャンプ―とマイクロバブルシャワーで気持ち良さそうにしていました。
※美容のためのトリミングではありません。犬種や大きさに制限があります。当院の患者さんに限ります。
高齢犬の手術について
17才の犬にできた乳腺の腫瘍です。痛みがあるようで、しこりを気にしたりお座りを嫌がるようになってしまい来院されました。一般的に高齢犬の全身麻酔はリスクが高いのですが、痛みを考え、手術を決心されました。手術には炭酸ガスレーザーを利用することで手術時間を短縮でき、手術後の痛みも軽減できます。麻酔の醒めもよく、座れるようになりました。愛犬が歳ををとって皮膚にガンができ、それがどんどん大きくなってしまった時、手術をするかしないかで、悩まれると思います。麻酔のリスクを考慮しながら、治療方針を相談していきます。
大きくなってしまった皮膚腫瘍
皮膚にしこりができ、様子を見ていたらあっという間に大きくなってきたと来院されます。大きなしこりを切除すると、大きく欠損した皮膚を形成手術で縫合しなければなりません。顔の場合は首や背中の良く伸びる皮膚を、足などの皮膚に余裕のない場所では別の部位の皮膚を利用して形成手術を行います。麻酔時間と動物への負担、費用もかかってきます。腫瘍であった場合、転移等の悪影響もありますので、しこりは小さいうちに対応し、検査結果を見て今後の治療方針を相談していきましょう。
光線温熱療法によるがん治療
がんの治療は外科・化学療法(抗がん剤)・放射線治療が主となります。しかし、麻酔のリスク・外科、抗がん剤にかかる費用・放射線治療可能な二次診療への通院等の問題により治療を行えない場合があります。そういう場合の選択肢として光線温熱療法が挙げられます。当院では進化型光線治療器スーパーライザーPXを導入しています。インドシアニングリーン(ICG)を投与し、レーザーをがんに照射します。これを数日繰り返し、その後間隔をあけて照射を繰り返します。動物に対して痛みのない低侵襲な治療です。治療は予約制になります。また、ICGに少量の抗がん剤をくっつけてがんを治療するICGリポソームを用いた光線温熱療法も行うことができます。
うさぎの病気と食事
うさぎの病気のほとんどは、食事内容に関係しているように思われます。たとえば不正咬合という歯の異常は、遺伝が関係していますが、牧草をしっかり食べているうさぎさんは、不正咬合をある程度予防できているようです。胃腸の動きが悪くなり毛玉が詰まってしまう毛球症という症状も、繊維不足からなるものです。牧草を主食にしているうさぎさんは、毛球症になりにくいと感じます。写真は正常な便と繊維不足から毛が絡み数珠状につながった便です。便が小さくなった、繋がっているなどの変化があった場合は早めに受診しましょう。
ハムスターの皮膚腫瘍
来院時にはすでに大きなしこりとなっていることが多いです。手術の負担を軽減するためにも皮膚のしこりに気付いたら早めに病院へいらしてください。
フェレットのワクチン接種
日本にはフェレット専用のジステンパーワクチンはありません。そのため犬用ワクチンをジステンパーの予防目的で接種します。当院では2種混合ワクチン(PUPPY DP)を接種しています。ワクチンは犬猫同様、副作用が出る場合がありますので、特にフェレットの予防注射で来院される時は、午前中の早めの時間(10時ころまで)にいらしてください。当院で初めて接種される場合は、ワクチンについての説明をしてから行います。お時間に余裕を持っていらしてください。
小鳥の診察
小鳥の病気は専門医の診察が理想ですが、他県まで行くことが困難な方も多く、当院では怪我やダニによる皮膚病、検便等、可能な範囲で診療します。写真は足をうさぎさんにかじられて怪我をしてしまったセキセイインコです。レーザーで処置しました。
カメの診察
爬虫類専門の病院を受診されることが良いのですが、県外まではなかなか行けないとのことで、診察をすることがあります。カメの病気としては、飼育環境が病気の原因になっていることが多いと感じます。また、ほっぺが膨れてしまったと来院される中耳炎や事故で甲羅が割れてしまったと来院される甲羅の骨折などがあります。当院で対応できる範囲で診察をしています。甲羅を切る必要のある開腹手術は行っていません。その他の爬虫類の診察は行っていません。
重度慢性外耳炎の検査
重度の外耳炎で来院される犬が多いです。「ずっと前から外耳炎」、「治療したけど良くならない。」といった主訴で来院されます。外耳炎の原因を確かめず、ステロイドを中心とした投薬で良くなったり悪くなったりを繰り返し、年々悪化していく悪循環になっています。外耳炎の原因はダニ・アレルギー、アトピー・甲状腺疾患・代謝疾患・過剰な耳掃除・異物など様々です。当院では「治療したけど良くならない」等の外耳炎に対し、治療の前に検査を勧めています。細菌培養検査や薬剤感受性試験でどんな細菌がいて、どの抗生物質が効くのかを調べたり、耳垢を染色して、感染や炎症細胞などを顕微鏡で確認したり、アレルギーの問題はないか、皮膚の代謝はどうか等、全身疾患も考慮します。
 
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